テコンドーの競技は大きく分けて3つあります。
組手にあたるのがオリンピックで行われるキョルギ(競技)です。
安全性に配慮し、頭部を保護するヘッドギア、マウスピース、胴防具などを装着して行われます。
勝敗はポイントによる判定およびKOで決まります。
主に足技でポイントを奪い合いますが胴体部分に有効なパンチが入った場合でもポイントになります(1点)。
難易度が高い技ほど高得点とされ、胴体部分への蹴りは2点、(180度以上の回転を伴う蹴り技は3点)、頭部への蹴りは3点、(180度以上の回転を伴う蹴り技は4点)となっており、華麗な蹴り技の応酬がテコンドーの魅力です。
主な大会としてオリンピック、パラリンピック、ユニバーシアード、地域ごとの総合大会、世界ジュニア大会などがあります。
型にあたるのがプムセ(品勢)です。
プムセは攻撃と防御の技術を定められた形式(型)に合わせて一人で鍛えることができるようにしたものです。
攻撃と防御の動作を連続して行うことにより、心身を鍛え、テコンドーの様々な技術を習得できるようになります。
演武にあたるのがキョッパ(撃破)です。
テコンドーの魅力をわかりやすく伝えるデモンストレーションとして、難易度の高い蹴り技で板を割ったりします。
主に空中540度回転蹴りなどが有名ですが、最近では720度、900度回転蹴りなど高難度の蹴り技を披露する選手もいます。
1988年のソウルオリンピックでの公開競技を経て、2000年のシドニーオリンピックから正式種目になったテコンドーですが、各国出場できる選手は全4階級中最大男子2名、女子2名となっており、一部の国にメダルが集中しないように配慮されています。
ロンドンオリンピックでは各国たくさんのテコンドー選手が旗手を務めました。
競技ルールはオリンピック種目にふさわしく公平性と高い競技性を実現するため、電子防具やビデオ判定の導入など日々進化しており、グローバルスポーツとしての地位を獲得しつつあります。
2020年東京パラリンピック大会からパラテコンドー(上肢障害の選手によるキョルギ【組手】)が初めて採用される事になりました。世界的には2009年に最初の世界選手権大会が行われ、2017年10月には第7回の世界選手権大会がイギリスで行われました。
健常者との大きな違いは、障害の重さによってクラスを決める、「クラス分け審査(クラシフィケーション)」があることです。
障害区分が4つ、さらに体重区分が3階級(男子は、-61㎏、-75㎏、+75㎏。女子は-49㎏、-58kg、+58㎏)に分かれていますので男子のカテゴリーが12個、女子が12個あります。主な有効ポイントは蹴りによる胴への蹴り技で、頭部への攻撃は禁止されています。兵庫県協会姫路支部では上肢障害のある方もテコンドーを学ぶ事ができます。
テコンドーの足技を習得しながら楽しく体を動かしましょう!ぜひお問い合わせください。
※練習は健常者と一緒に行います。
姫路支部では年2回の昇級審査を行っています。
審査課題と級ごとの帯の色は以下の通りです。
色 | 審査課題 | |||
---|---|---|---|---|
無級 | 白 | |||
8級・7級 | 黄 | 型・基本蹴り・基本突き | ||
6級・5級・4級 | 青 | ヾ | 組手(キョルギ) | |
3級・2級・1級 | 赤 | ヾ | ヾ | 演武(キョッパ) |
初段以上 | 黒 | ヾ | ヾ | ヾ |
赤帯から黒帯への昇段審査は本部道場(神戸市兵庫区)で行われ、合格すると韓国の国技院より段証が授与されます。
国技院はテコンドーの総本山です。柔道でいうところの講道館にあたります。
テコンドーの試合は公平性、安全性を考慮して体重別で行われます。
世界大会などは8階級、オリンピックは4階級で実施され、ジュニア大会はさらに細分化されています。
一般男子・女子の階級 | |||
---|---|---|---|
男子階級 | 女子階級 | ||
-54kg級 | ~54.00kg | -46kg級 | ~46.00kg |
-58kg級 | 54.01~58.00kg | -49kg級 | 46.01~49.00kg |
-63kg級 | 58.01~63.00kg | -53kg級 | 49.01~53.00kg |
-68kg級 | 63.01~68.00kg | -57kg級 | 53.01~57.00kg |
-74kg級 | 68.01~74.00kg | -62kg級 | 57.01~62.00kg |
-80kg級 | 74.01~80.00kg | -67kg級 | 62.01~67.00kg |
-87kg級 | 80.01~87.00kg | -73kg級 | 67.01~73.00kg |
+87kg級 | 87.01kg~ | +73kg級 | 73.01kg~ |
オリンピック階級 | |||
---|---|---|---|
男子階級 | 女子階級 | ||
-58kg級 | ~58.00kg | -49kg級 | ~49.00kg |
-68kg級 | 58.01~68.00kg | -57kg級 | 49.01~57.00kg |
-80kg級 | 68.01~80.00kg | -67kg級 | 57.01~67.00kg |
+80kg級 | 80.01kg~ | +67kg級 | 67.01kg~ |
ユースオリンピック階級 | |||
---|---|---|---|
男子階級 | 女子階級 | ||
-48kg級 | ~48.00kg | -44kg級 | ~44.00kg |
-55kg級 | 48.01~55.00kg | -49kg級 | 44.01~49.00kg |
-63kg級 | 55.01~63.00kg | -55kg級 | 49.01~ 55.00kg |
-73kg級 | 63.01~73.00kg | -63kg級 | 55.01~63.00kg |
+73kg級 | 73.01kg~ | +63kg級 | 63.01kg~ |